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目次この記事でわかること14項目+
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読む前に押さえたいこと
「感染症の一覧を見ても、どの検査や観察につなげればよいか分からない」と感じることはありませんか。感染症は病名だけでなく、原因となる病原体、影響を受ける臓器、感染が広がる経路、全身状態を組み合わせて理解することが大切です。本記事では、看護学生から臨床看護師を対象に、呼吸器・発疹・消化器・尿路などの主な感染症を一覧にし、検査結果の読み方と看護での確認事項を説明します。代表的な疾患と病態を扱い、感染症法の対象疾患すべてを列挙する記事ではありません。病原体検査が陽性・陰性だったときの注意点、結果を待たずに連携すべき変化、法的分類との違いまで整理します。
感染症は、病原体・感染部位・感染経路・重症度の四つで整理する
この章の要点感染症の病名を理解するときは、四つの軸を分けて考えます。「何が原因か」「どこに影響しているか」「どう広がるか」「体の機能がどれほど障害されているか」です。同じ病原体でも感染部位や患者の状態によって、検査と観察の重点は変わります。
主な病原体には、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫があります。真菌はカンジダなどの仲間で、寄生虫にはマラリア原虫などが含まれます。病原体の分類は、検査方法や治療薬を考える入口になります。[AMR臨床リファレンスセンター「感染症とは」](https://amr.jihs.go.jp/general/1-1-1.html)
正常な皮膚などは、病原体の侵入を防ぐ働きをしています。皮膚の傷、手術、医療器具の留置などで防御の条件が変わると、感染を考える場面が生じます。このため、病名だけでなく、傷や器具、患者の基礎疾患も確認します。[厚生労働省「抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 医科・外来編」](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630903.pdf)
また、感染していても症状が出ない「無症候性感染」があります。一方、菌が皮膚や粘膜などに存在していても、病気を起こしていない「保菌・定着」もあります。検体採取時に別の菌が混ざる「汚染」も、結果の解釈に関わります。
したがって、陽性=発症ではないと理解することが大切です。検出された微生物が症状の原因なのかは、検体の種類、感染部位、症状、経過などと合わせて判断されます。[厚生労働省「抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 医科・入院編」](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630904.pdf)
呼吸器感染症では、原因を調べる検査と呼吸状態の評価を分ける
この章の要点呼吸器感染症では、原因病原体の確認と、呼吸機能への影響の評価を並行して行います。肺炎は感染部位の名前であり、インフルエンザなどの病原体に基づく病名とは分類の軸が異なります。ウイルスや細菌による感染が肺炎という病態を起こすこともあります。[日本呼吸器学会「市中で起こる肺炎」](https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/a/a-04.html)
下表の検査は代表例です。抗原検査は病原体の成分を調べ、核酸増幅検査はPCRなどの方法で病原体の遺伝情報を増幅して検出します。実際の検査は、病期、採取できる検体、検査製品などに応じて選ばれます。[COVID-19病原体検査の指針 第6版](https://www.mhlw.go.jp/content/000914399.pdf)
看護では、咳や発熱だけでなく、呼吸状態の変化を捉えます。高齢者の肺炎では、食欲低下や意識の変化などが目立ち、典型的な症状がそろわないことがあります。乳児のRSウイルス感染症や百日咳では、咳の強さだけでなく無呼吸にも注意が必要です。
[インフルエンザ](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/influenza/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- インフルエンザウイルス。飛沫・接触
- 代表的な検査
- 抗原検査、核酸増幅検査
- 観察につなげる要点
- 発熱、全身症状、咳に加え、呼吸状態や意識の変化を確認
[新型コロナウイルス感染症](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/covid-19/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- SARS-CoV-2。エアロゾル、飛沫、接触
- 代表的な検査
- 核酸増幅検査、抗原検査
- 観察につなげる要点
- 息苦しさ、呼吸の速さ、酸素化などを経時的に評価
[RSウイルス感染症](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rsv.html)
- 病原体・主な感染経路
- RSウイルス。飛沫・接触
- 代表的な検査
- 呼吸器検体の抗原検査など
- 観察につなげる要点
- 乳児の無呼吸、呼吸困難、哺乳低下に注意
[百日咳](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/pertussis/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- 百日咳菌。飛沫・接触
- 代表的な検査
- 核酸増幅検査、培養、抗原・抗体検査など
- 観察につなげる要点
- 成人では長引く咳、乳児では典型的な咳が乏しく無呼吸がある場合も
[肺結核](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/tuberculosis/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- 結核菌。感染性のある肺結核などから空気感染
- 代表的な検査
- 痰の塗抹検査、培養、核酸増幅検査
- 観察につなげる要点
- 長引く咳、体重減少、寝汗などと、曝露歴を確認
[マイコプラズマ肺炎](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/mycoplasma-pneumoniae-infection/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- 肺炎マイコプラズマ。細菌に分類され、飛沫・接触で広がる
- 代表的な検査
- 咽頭ぬぐい液・痰の抗原検査、核酸増幅検査、血清学的検査
- 観察につなげる要点
- 長引く咳と呼吸状態を確認
[肺炎〔肺炎球菌など〕](https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/a/a-04.html)
- 病原体・主な感染経路
- 原因は多様。口腔内の菌などが関与することもある
- 代表的な検査
- 胸部画像、血液検査、痰などの病原体検査
- 観察につなげる要点
- 画像は肺の病変、微生物検査は原因の評価。高齢者では食事量や反応の変化も確認
| 疾患・病態 | 病原体・主な感染経路 | 代表的な検査 | 観察につなげる要点 |
|---|---|---|---|
| [インフルエンザ](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/influenza/index.html) | インフルエンザウイルス。飛沫・接触 | 抗原検査、核酸増幅検査 | 発熱、全身症状、咳に加え、呼吸状態や意識の変化を確認 |
| [新型コロナウイルス感染症](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/covid-19/index.html) | SARS-CoV-2。エアロゾル、飛沫、接触 | 核酸増幅検査、抗原検査 | 息苦しさ、呼吸の速さ、酸素化などを経時的に評価 |
| [RSウイルス感染症](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rsv.html) | RSウイルス。飛沫・接触 | 呼吸器検体の抗原検査など | 乳児の無呼吸、呼吸困難、哺乳低下に注意 |
| [百日咳](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/pertussis/index.html) | 百日咳菌。飛沫・接触 | 核酸増幅検査、培養、抗原・抗体検査など | 成人では長引く咳、乳児では典型的な咳が乏しく無呼吸がある場合も |
| [肺結核](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/tuberculosis/index.html) | 結核菌。感染性のある肺結核などから空気感染 | 痰の塗抹検査、培養、核酸増幅検査 | 長引く咳、体重減少、寝汗などと、曝露歴を確認 |
| [マイコプラズマ肺炎](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/mycoplasma-pneumoniae-infection/index.html) | 肺炎マイコプラズマ。細菌に分類され、飛沫・接触で広がる | 咽頭ぬぐい液・痰の抗原検査、核酸増幅検査、血清学的検査 | 長引く咳と呼吸状態を確認 |
| [肺炎〔肺炎球菌など〕](https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/a/a-04.html) | 原因は多様。口腔内の菌などが関与することもある | 胸部画像、血液検査、痰などの病原体検査 | 画像は肺の病変、微生物検査は原因の評価。高齢者では食事量や反応の変化も確認 |
発疹を伴う感染症では、皮疹の形だけでなく曝露歴と妊娠を確認する
この章の要点麻しん、風しん、水痘は発疹を伴いますが、発疹だけでは決められない感染症です。症状が典型的でない場合もあるため、発熱や呼吸器症状、接触歴、予防接種歴などを組み合わせて確認します。
麻しんでは、免疫が一部ある人に非典型的な症状で発症する「修飾麻しん」があります。風しんでは、患者自身の症状だけでなく、妊娠中の感染による胎児への影響が重要です。水痘は、水疱などの皮疹に加え、成人では肺炎などの合併症にも注意します。
麻しんや水痘を疑う場面では、確定前の連携が必要です。検査結果を待ってから感染対策を考えるのではなく、疑う理由を担当医と感染対策担当者に伝え、必要な予防策を確認します。妊娠中の人への曝露が疑われる場合も、その情報を早期に共有します。[日本感染症学会「インバウンド感染症の感染対策」](https://www.kansensho.or.jp/ref/inbound.html)
[麻しん](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/measles/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- 麻しんウイルス。空気・飛沫・接触
- 代表的な検査
- 核酸検出、IgM抗体、時期を変えて採取した血清の比較など
- 判断が変わる条件
- 修飾麻しんでは典型的な症状がそろわない。疑い段階から感染対策を確認
[風しん](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/rubella/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- 風しんウイルス。主に飛沫
- 代表的な検査
- 核酸検出、IgM抗体、血清の比較など
- 判断が変わる条件
- 発熱が目立たないこともある。妊娠中の感染では先天性風しん症候群が問題となる
[水痘](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/varicella/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- 水痘・帯状疱疹ウイルス。空気・飛沫・接触
- 代表的な検査
- 水疱内容などの核酸検出、血清学的検査など
- 判断が変わる条件
- 水痘では空気・接触予防策を考慮。成人の重症化にも注意
| 疾患 | 病原体・主な感染経路 | 代表的な検査 | 判断が変わる条件 |
|---|---|---|---|
| [麻しん](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/measles/index.html) | 麻しんウイルス。空気・飛沫・接触 | 核酸検出、IgM抗体、時期を変えて採取した血清の比較など | 修飾麻しんでは典型的な症状がそろわない。疑い段階から感染対策を確認 |
| [風しん](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/rubella/index.html) | 風しんウイルス。主に飛沫 | 核酸検出、IgM抗体、血清の比較など | 発熱が目立たないこともある。妊娠中の感染では先天性風しん症候群が問題となる |
| [水痘](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/varicella/index.html) | 水痘・帯状疱疹ウイルス。空気・飛沫・接触 | 水疱内容などの核酸検出、血清学的検査など | 水痘では空気・接触予防策を考慮。成人の重症化にも注意 |
消化器感染症では、脱水と疾患特有の合併症を分けて評価する
この章の要点嘔吐・下痢を伴う感染症では、まず失われた水分が全身状態にどう影響しているかを捉えます。食事・飲水量、嘔吐・便の回数と性状、尿量、循環状態を合わせてみることで、脱水や状態悪化を考える手掛かりになります。
ただし、消化器感染症の危険は脱水だけではありません。腸管出血性大腸菌では毒素による全身への影響、Clostridioides difficile感染症では腸管の強い炎症など、原因によって観察の重点が変わります。
腸管出血性大腸菌感染症に続いて起こることがある溶血性尿毒症症候群(HUS)は、赤血球が壊れる溶血性貧血、血小板減少、急性腎障害を特徴とします。血便の有無だけで経過を判断せず、尿量や・腎機能の変化も確認します。[JIHS「腸管出血性大腸菌症」](https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol47/555/555t.html)
尿路・皮膚・創部・カテーテル感染は、局所と全身を組み合わせて考える
この章の要点局所の感染を考えるときも、感染部位と全身状態を一緒に評価します。排尿時痛、皮膚の発赤、創部の排膿などは感染源を探す手掛かりですが、それだけで重症度は分かりません。
尿路感染症では、膀胱などから細菌が上行して腎盂腎炎を起こすことがあります。皮膚感染症では、傷などで皮膚の防御が損なわれた部分が侵入の入口になります。このような感染は、他人から病原体を受け取る場面だけで起こるわけではありません。[日本感染症学会「腎盂腎炎」](https://www.kansensho.or.jp/ref/d32.html)、[厚生労働省「第四版 医科・外来編」](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630903.pdf)
尿では、細菌尿だけで診断しないことが大切です。膿尿、つまり尿中に白血球がみられる所見も、単独で尿路感染症を確定するものではありません。排尿症状、発熱、背部痛、ほかの感染源などを合わせて評価します。
症状のない「無症候性細菌尿」は、通常の症候性尿路感染症とは扱いが異なります。多くの場面では菌の存在だけを理由に抗菌薬を用いませんが、妊娠や泌尿器科処置の予定などでは評価が変わります。患者背景を確認し、担当医の判断につなげます。[JAID/JSC尿路感染症ガイドライン・無症候性細菌尿の項](https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/guideline_JAID-JSC_2015_urinary-tract.pdf)
膀胱炎・腎盂腎炎
- 感染の背景
- 大腸菌など。下部尿路からの上行性感染が多い
- 検査・所見の例
- 尿検査、尿培養。腎盂腎炎では血液検査や画像等も検討
- 看護での捉え方
- 排尿時痛・頻尿、発熱、悪寒、背部痛、意識の変化などを組み合わせる。典型的な症状がそろわない場合もある
蜂窩織炎
- 感染の背景
- 主に細菌による皮下組織の感染
- 検査・所見の例
- 発赤・熱感・腫脹・疼痛。膿があれば培養など
- 看護での捉え方
- 局所の範囲や痛みの変化と、発熱・循環状態を確認
手術部位感染〔SSI〕
- 感染の背景
- 手術した部位の感染
- 検査・所見の例
- 創部の発赤、腫脹、疼痛、排膿。必要に応じ培養・画像
- 看護での捉え方
- 表面の創部所見だけでなく、深部感染を疑う全身状態の変化も共有
カテーテル関連血流感染症
- 感染の背景
- 血管内カテーテルが感染源となる病態
- 検査・所見の例
- 血液培養など。採取部位と結果の組合せを評価
- 看護での捉え方
- 挿入部の発赤がなくても否定できない。器具の情報と全身の変化を伝える
| 疾患・病態 | 感染の背景 | 検査・所見の例 | 看護での捉え方 |
|---|---|---|---|
| 膀胱炎・腎盂腎炎 | 大腸菌など。下部尿路からの上行性感染が多い | 尿検査、尿培養。腎盂腎炎では血液検査や画像等も検討 | 排尿時痛・頻尿、発熱、悪寒、背部痛、意識の変化などを組み合わせる。典型的な症状がそろわない場合もある |
| 蜂窩織炎 | 主に細菌による皮下組織の感染 | 発赤・熱感・腫脹・疼痛。膿があれば培養など | 局所の範囲や痛みの変化と、発熱・循環状態を確認 |
| 手術部位感染〔SSI〕 | 手術した部位の感染 | 創部の発赤、腫脹、疼痛、排膿。必要に応じ培養・画像 | 表面の創部所見だけでなく、深部感染を疑う全身状態の変化も共有 |
| カテーテル関連血流感染症 | 血管内カテーテルが感染源となる病態 | 血液培養など。採取部位と結果の組合せを評価 | 挿入部の発赤がなくても否定できない。器具の情報と全身の変化を伝える |
肝炎・HIV・梅毒は、感染経路と検査の組合せを疾患別に理解する
この章の要点血液や性的接触に関係する感染症でも、感染経路と調べる対象は同じではありません。感染経路を具体的に確認し、血液への曝露、性的接触、母子感染などを疾患別に整理します。
B型・C型肝炎では、病原体の感染を調べる検査と、肝臓の障害を調べる検査を分けます。肝機能の血液検査だけで、原因がどのウイルスなのかを決めることはできません。
また、HIV感染とAIDSを区別します。HIVはヒト免疫不全ウイルスです。AIDS、つまり後天性免疫不全症候群は、HIV感染に伴う免疫機能の低下と、所定の疾患の発症などにより判断される病態です。HIV感染が確認されたというだけで、AIDSと同じ意味にはなりません。[JIHS「HIV感染症/AIDS」](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/hiv-infection-and-aids/index.html)
梅毒では、症状が自然に消えたことと治癒を混同しないことが重要です。未治療のまま症状が軽快しても、感染が進行する場合があります。[JIHS「梅毒」](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/syphilis/index.html)
[B型肝炎](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/hepatitis-b/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- B型肝炎ウイルス〔HBV〕。血液・体液、性的接触、母子感染
- 代表的な検査
- 血清学的検査、核酸検査など
- 理解しておきたい点
- 感染の状態と肝障害を分けて評価
[C型肝炎](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/hepatitis-c/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- C型肝炎ウイルス〔HCV〕。主に血液を介する感染
- 代表的な検査
- 抗体、ウイルスRNA、抗原検査など
- 理解しておきたい点
- 慢性化した場合の肝障害にも関わる。検査法ごとの意味を確認
[HIV感染症/AIDS](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/hiv-infection-and-aids/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- HIV。性的接触、血液、母子感染
- 代表的な検査
- 抗原・抗体検査、核酸検査など
- 理解しておきたい点
- 感染の確認と免疫状態・病期の評価は別
[梅毒](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/syphilis/index.html)
- 病原体・主な感染経路
- 梅毒トレポネーマ。主に性的な粘膜等の接触、胎盤を介する感染
- 代表的な検査
- 非トレポネーマ抗体検査と梅毒特異抗体検査
- 理解しておきたい点
- 二種類の抗体検査と症状・経過を合わせる。症状の自然軽快は治癒の証拠にならない
| 疾患 | 病原体・主な感染経路 | 代表的な検査 | 理解しておきたい点 |
|---|---|---|---|
| [B型肝炎](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/hepatitis-b/index.html) | B型肝炎ウイルス〔HBV〕。血液・体液、性的接触、母子感染 | 血清学的検査、核酸検査など | 感染の状態と肝障害を分けて評価 |
| [C型肝炎](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/hepatitis-c/index.html) | C型肝炎ウイルス〔HCV〕。主に血液を介する感染 | 抗体、ウイルスRNA、抗原検査など | 慢性化した場合の肝障害にも関わる。検査法ごとの意味を確認 |
| [HIV感染症/AIDS](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/hiv-infection-and-aids/index.html) | HIV。性的接触、血液、母子感染 | 抗原・抗体検査、核酸検査など | 感染の確認と免疫状態・病期の評価は別 |
| [梅毒](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/syphilis/index.html) | 梅毒トレポネーマ。主に性的な粘膜等の接触、胎盤を介する感染 | 非トレポネーマ抗体検査と梅毒特異抗体検査 | 二種類の抗体検査と症状・経過を合わせる。症状の自然軽快は治癒の証拠にならない |
真菌・寄生虫の感染症では、常在性と渡航歴が判断を変える
この章の要点真菌や寄生虫の感染症では、病原体が見つかった場所と患者背景が重要です。カンジダでは常在と侵襲性の違い、マラリアでは流行地域への渡航などを確認します。
カンジダは、皮膚や粘膜などに存在することがある真菌です。口腔などの表面の病変と、血液・内臓などに及ぶ深在性の感染は、同じ重みで扱えません。血液からの検出を、口腔などでの常在と同じように考えないことが大切です。
β-D-グルカンは真菌の細胞壁に含まれる成分を調べる検査ですが、カンジダだけに特異的ではなく、偽陽性もあります。陽性だけでカンジダ症を確定せず、感染部位や培養などと組み合わせます。[JIHS「カンジダ症」](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/candidiasis/index.html)
マラリアでは、発熱時の渡航歴が診断につながります。病初期に全身状態が比較的良く見える場合もあるため、訪問した国・地域、滞在時期、発症時期を具体的に伝えます。[日本感染症学会「マラリア」](https://www.kansensho.or.jp/ref/d80.html)
カンジダ症
- 病原体・感染の背景
- カンジダ属の真菌。常在していた菌が病気に関与する場合もある
- 代表的な検査
- 病変部や血液の培養など。β-D-グルカンは補助
- 看護での確認事項
- 表在性か深在性か、感染部位、免疫状態、血液培養の結果
マラリア
- 病原体・感染の背景
- マラリア原虫。感染した蚊が媒介
- 代表的な検査
- 血液塗抹検査など。血液を薄く広げ、顕微鏡で原虫を探す
- 看護での確認事項
- 渡航先・時期、発熱の経過、意識や循環などの変化。疑う情報を早期に医師へ共有
| 疾患 | 病原体・感染の背景 | 代表的な検査 | 看護での確認事項 |
|---|---|---|---|
| カンジダ症 | カンジダ属の真菌。常在していた菌が病気に関与する場合もある | 病変部や血液の培養など。β-D-グルカンは補助 | 表在性か深在性か、感染部位、免疫状態、血液培養の結果 |
| マラリア | マラリア原虫。感染した蚊が媒介 | 血液塗抹検査など。血液を薄く広げ、顕微鏡で原虫を探す | 渡航先・時期、発熱の経過、意識や循環などの変化。疑う情報を早期に医師へ共有 |
感染症の検査は「病原体・体の反応・臓器への影響」を調べている
この章の要点検査結果は、何を測る検査かを先に確認すると読みやすくなります。病原体そのものを調べる検査、体の反応を調べる検査、臓器への影響を調べる検査は、答えられる疑問が異なります。
白血球数は血液中の白血球の数、CRPは炎症に伴って増えるたんぱく質です。プロカルシトニン(PCT)も、細菌感染などの評価に用いられる血中の指標です。これらは状態を判断する材料ですが、一項目だけで感染症の有無や原因を決めるものではありません。[J-SSCG2024・CQ1-6](https://www.jsicm.org/pdf/cq/J-SSCG2024/J-SSCG2024_Main.pdf)
検査の「基準範囲」は、診断基準、重症度分類、治療目標、報告の目安と同じではありません。値を見る際は、単位、測定時点、前回からの変化を確認し、症状や治療経過と組み合わせます。急性発症では、炎症反応がまだ明瞭でない場合もあります。[日本感染症学会「腎盂腎炎」](https://www.kansensho.or.jp/ref/d32.html)
さらに、病原体検査が陰性でも否定できない場合があります。採取時期、検体の種類、検体の質、検査の検出限界が影響するためです。一方、COVID-19ではPCR陽性が続いても、その結果だけで他者への感染性があるとは判断できません。陽性・陰性の意味は、検査法と疾患に即して読む必要があります。[COVID-19病原体検査の指針 第6版](https://www.mhlw.go.jp/content/000914399.pdf)
白血球数・CRP・PCTなど
- 主に分かること
- 炎症や感染に関連する体の反応
- 単独では分からないこと・注意点
- 原因病原体、感染部位、感染の有無を一項目だけで確定できない
グラム染色・培養・同定・薬剤感受性検査
- 主に分かること
- 菌の染まり方・形、発育する微生物の種類、薬が効く可能性など
- 単独では分からないこと・注意点
- 培養された菌が原因菌とは限らない。定着・汚染と臨床像の照合が必要
核酸増幅検査・抗原検査
- 主に分かること
- 病原体の遺伝情報や成分
- 単独では分からないこと・注意点
- 採取条件による陰性がある。核酸検出と感染性は同義ではない
抗体検査
- 主に分かること
- 病原体に対する体の反応
- 単独では分からないこと・注意点
- 病原体そのものを直接検出する検査ではない。病期や検査項目によって意味が異なる
胸部画像、腎機能、血小板など
- 主に分かること
- 病変の場所や、臓器・全身への影響
- 単独では分からないこと・注意点
- 胸部画像で肺炎が分かっても、原因病原体までは決められない
| 検査の区分 | 主に分かること | 単独では分からないこと・注意点 |
|---|---|---|
| 白血球数・CRP・PCTなど | 炎症や感染に関連する体の反応 | 原因病原体、感染部位、感染の有無を一項目だけで確定できない |
| グラム染色・培養・同定・薬剤感受性検査 | 菌の染まり方・形、発育する微生物の種類、薬が効く可能性など | 培養された菌が原因菌とは限らない。定着・汚染と臨床像の照合が必要 |
| 核酸増幅検査・抗原検査 | 病原体の遺伝情報や成分 | 採取条件による陰性がある。核酸検出と感染性は同義ではない |
| 抗体検査 | 病原体に対する体の反応 | 病原体そのものを直接検出する検査ではない。病期や検査項目によって意味が異なる |
| 胸部画像、腎機能、血小板など | 病変の場所や、臓器・全身への影響 | 胸部画像で肺炎が分かっても、原因病原体までは決められない |
検査の信頼性には、検体の質と採取・投薬の時点が関わる
この章の要点病原体検査は、結果の前に採取条件を確認します。疑う感染部位に合う検体を、適切な方法と時期で採ることが、結果を解釈する前提です。
たとえば、痰を調べたいのに唾液が主体の検体では、原因菌の評価が難しくなります。尿も採取方法で結果の解釈が変わります。採取時刻、検体の種類、採取方法を記録し、抗菌薬の投与前後も確認します。[厚生労働省「第四版 医科・入院編」](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630904.pdf)
成人で敗血症を疑う場合、J-SSCG2024は抗菌薬投与前の血液培養を2セット以上採取することを基本としています。複数セットは、検出の機会を増やし、結果の組合せを解釈するために役立ちます。ただし、検体採取のために治療を遅らせないことが重要です。採取と治療準備を連携して進めます。小児の採血量などに、この成人の説明をそのまま当てはめません。[J-SSCG2024・CQ1-4、CQ1-5](https://www.jsicm.org/pdf/cq/J-SSCG2024/J-SSCG2024_Main.pdf)
核酸・抗原検査でも、発症から採取までの時間が解釈に関わります。看護記録と申し送りでは、「陰性だった」だけでなく、いつ発症し、いつ、どの検体を採ったかを共有することが大切です。[COVID-19病原体検査の指針 第6版](https://www.mhlw.go.jp/content/000914399.pdf)
感染対策は、全患者への標準予防策に必要な経路別予防策を重ねる
この章の要点感染対策の基本は、すべての患者に行う標準予防策です。診断が確定しているかどうかにかかわらず、手指衛生と、予想される血液・体液などへの曝露に応じた個人防護具を用います。
そのうえで、疑われる病原体や感染経路に応じて経路別予防策を追加します。保菌者でも追加の予防策が必要となる場合があります。症状や病歴から感染症を疑った段階で、必要性を検討します。[AMR臨床リファレンスセンター「標準予防策と感染経路別予防策」](https://amr.jihs.go.jp/medics/2-5-2-4.html)、[日本感染症学会「インバウンド感染症の感染対策」](https://www.kansensho.or.jp/ref/inbound.html)
一つの病名に一つの感染経路だけを割り当てると、対策が不十分になることがあります。水痘では空気・接触予防策を組み合わせます。COVID-19では微小な粒子であるエアロゾルによる伝播も考え、換気や処置内容に応じた防護を検討します。[JIHS「水痘」](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/varicella/index.html)、[JIHS「新型コロナウイルス感染症」](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/covid-19/index.html)
ノロウイルスでは、石けんと流水による手洗いが重要です。アルコールによる手指消毒を、その代わりとして扱いません。[厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」Q16](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html)
接触予防策
- 考え方
- 患者や周囲の環境との接触による伝播を防ぐ。手袋・ガウンなどを必要に応じて使用
- 例と注意点
- 接触で広がる感染症や耐性菌など。環境と器具の扱いも確認
飛沫予防策
- 考え方
- 呼吸器から出る飛沫への曝露を防ぐ。マスク等を用いる
- 例と注意点
- インフルエンザ、百日咳、風しんなど。必要な追加対策は状況で判断
空気予防策
- 考え方
- 空気中に浮遊する粒子による伝播に対応する。N95等の呼吸用防護具や陰圧個室などを用いる
- 例と注意点
- 感染性のある肺結核、麻しん、水痘など。水痘では接触予防策も組み合わせる
| 追加する予防策 | 考え方 | 例と注意点 |
|---|---|---|
| 接触予防策 | 患者や周囲の環境との接触による伝播を防ぐ。手袋・ガウンなどを必要に応じて使用 | 接触で広がる感染症や耐性菌など。環境と器具の扱いも確認 |
| 飛沫予防策 | 呼吸器から出る飛沫への曝露を防ぐ。マスク等を用いる | インフルエンザ、百日咳、風しんなど。必要な追加対策は状況で判断 |
| 空気予防策 | 空気中に浮遊する粒子による伝播に対応する。N95等の呼吸用防護具や陰圧個室などを用いる | 感染性のある肺結核、麻しん、水痘など。水痘では接触予防策も組み合わせる |
治療は病原体と病態に合わせ、経過をみて見直す
この章の要点感染症の治療は、病原体に合った治療と、呼吸・循環・水分などを支える治療を組み合わせます。細菌に対する抗菌薬、ウイルスに対する抗ウイルス薬、真菌に対する抗真菌薬、寄生虫に対する薬は、役割が異なります。
ウイルスによる感冒に抗菌薬を使っても、ウイルスそのものへの治療にはなりません。また、すべてのウイルス感染症に特定の抗ウイルス薬があるわけではなく、病態によって対症療法が中心となります。[厚生労働省「第四版 医科・外来編」](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630903.pdf)、[厚生労働省「RSウイルス感染症」](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rsv.html)
MRSAはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌、CREはカルバペネム耐性腸内細菌目細菌です。これらは菌の薬剤耐性を示す名称であり、「肺炎」「尿路感染症」などの感染部位を表す病名とは異なります。耐性菌が検出されたときも、まず治療対象の感染症か、保菌・定着かを区別します。[厚生労働省「第四版 薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編」](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630929.pdf)
治療開始後には再評価が必要です。症状、全身状態、培養結果などを合わせ、担当医・薬剤師・感染症の専門家が薬の変更や終了の必要性を検討します。看護では投与状況、症状の推移、好ましくない変化を共有します。状態悪化を、予定された見直し時点まで待つ理由にはしません。[厚生労働省「第四版 医科・入院編」](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630904.pdf)
観察は普段との違いを捉え、臓器への影響と緊急性につなげる
この章の要点感染症の観察では、体温だけでなく普段からの変化を捉えます。呼吸、循環、意識、尿量、摂取量、局所所見を組み合わせると、感染に伴う臓器への影響を考えやすくなります。
高い発熱があるほど重症とは限りません。重い感染症でも体温上昇が目立たない場合があり、高齢者などでは脈拍の変化も明瞭でないことがあります。体温や脈拍が目立って変わらなくても、呼吸や反応が悪化していれば、その変化を重視します。[厚生労働省「第四版 医科・入院編」状態評価の表](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630904.pdf)
SpO₂は、パルスオキシメータで測る動脈血の酸素飽和度の目安です。数値を共有するときは、酸素投与の有無、器具、流量などの条件も一緒に伝えます。測定値と介入前後の情報をそろえることは、状態変化の判断に役立ちます。[日本集中治療医学会「Rapid Response System運用指針」](https://www.jsicm.org/publication/pdf/JSICM_RRS_20250315.pdf)
呼吸の速さ、息苦しさ、SpO₂
- なぜ見るか・変化が示し得ること
- 呼吸器の障害や全身状態の悪化を捉える
- 組み合わせる情報
- 普段の状態、酸素投与条件、呼吸の様子、意識
血圧、脈拍、末梢の状態
- なぜ見るか・変化が示し得ること
- 循環状態の変化を捉える
- 組み合わせる情報
- 普段の血圧、経時変化、意識、尿量、実施した介入
意識・反応・行動
- なぜ見るか・変化が示し得ること
- 新しい意識変化は全身状態の悪化の手掛かり
- 組み合わせる情報
- もともとの認知・意識状態、呼吸・循環、発症時刻
飲食量、嘔吐・下痢、尿量
- なぜ見るか・変化が示し得ること
- 水分の喪失や腎臓への影響を考える
- 組み合わせる情報
- 観察した時間幅、摂取・排出、循環、腎機能。尿路閉塞の可能性も確認
体温と全身症状
- なぜ見るか・変化が示し得ること
- 感染に伴う反応と経過を把握する
- 組み合わせる情報
- 発熱の高さだけでなく、呼吸・循環・意識、患者背景
創部・皮膚・器具周囲の変化
- なぜ見るか・変化が示し得ること
- 感染源や局所の進行を考える
- 組み合わせる情報
- 発赤の範囲、痛み、排液、全身状態。局所所見が乏しくても否定しない
| 観察すること | なぜ見るか・変化が示し得ること | 組み合わせる情報 |
|---|---|---|
| 呼吸の速さ、息苦しさ、SpO₂ | 呼吸器の障害や全身状態の悪化を捉える | 普段の状態、酸素投与条件、呼吸の様子、意識 |
| 血圧、脈拍、末梢の状態 | 循環状態の変化を捉える | 普段の血圧、経時変化、意識、尿量、実施した介入 |
| 意識・反応・行動 | 新しい意識変化は全身状態の悪化の手掛かり | もともとの認知・意識状態、呼吸・循環、発症時刻 |
| 飲食量、嘔吐・下痢、尿量 | 水分の喪失や腎臓への影響を考える | 観察した時間幅、摂取・排出、循環、腎機能。尿路閉塞の可能性も確認 |
| 体温と全身症状 | 感染に伴う反応と経過を把握する | 発熱の高さだけでなく、呼吸・循環・意識、患者背景 |
| 創部・皮膚・器具周囲の変化 | 感染源や局所の進行を考える | 発赤の範囲、痛み、排液、全身状態。局所所見が乏しくても否定しない |
感染症法の一~五類は、患者の重症度や必要な予防策とは別に読む
この章の要点感染症法の類型は、社会として感染拡大を防ぐための制度上の分類です。数字だけで、目の前の患者が軽症か重症かを判断するものではありません。
類型は、感染症の危険性や必要な行政対応などに関わります。一方、患者の重症度とは別に、呼吸・循環・意識などを評価する必要があります。感染対策も、法的分類だけで決めず、病原体と感染経路に合わせます。[厚生労働省「類型から探す(感染症法)」](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/sagasu_ruikei.html)
たとえば、麻しんは五類ですが、空気感染への対応が必要で、重い合併症を起こすこともあります。「五類だから通常の対応だけでよい」とは判断できません。[JIHS「麻しん」](https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/measles/index.html)
一類
- 代表例
- エボラ出血熱など
- 制度を理解するための要点
- 危険性が極めて高い感染症として位置付けられる
二類
- 代表例
- 結核など
- 制度を理解するための要点
- 危険性が高く、入院などの措置が関わる類型
三類
- 代表例
- 腸管出血性大腸菌感染症など
- 制度を理解するための要点
- 特定の職業への就業などにより、集団発生を起こす危険への対応が関わる
四類
- 代表例
- マラリア、A型肝炎など
- 制度を理解するための要点
- 動物・飲食物などを介した感染への対応が関わる
五類
- 代表例
- インフルエンザ、COVID-19、麻しん、風しんなど
- 制度を理解するための要点
- 発生動向の把握などを行う。全数把握と定点把握がある
| 類型 | 代表例 | 制度を理解するための要点 |
|---|---|---|
| 一類 | エボラ出血熱など | 危険性が極めて高い感染症として位置付けられる |
| 二類 | 結核など | 危険性が高く、入院などの措置が関わる類型 |
| 三類 | 腸管出血性大腸菌感染症など | 特定の職業への就業などにより、集団発生を起こす危険への対応が関わる |
| 四類 | マラリア、A型肝炎など | 動物・飲食物などを介した感染への対応が関わる |
| 五類 | インフルエンザ、COVID-19、麻しん、風しんなど | 発生動向の把握などを行う。全数把握と定点把握がある |
病名の一覧を、検査と観察の理由を説明するために使う
この章の要点感染症の一覧は、病原体・部位・経路・重症度を確認するために使うと、看護に結び付きます。病名を覚えた後に、どの検査が何を調べ、どの変化を見逃さないかまでつなげることが大切です。
学習では、次の四つの問いを順に確認します。
- 原因として何が考えられ、検査は何を調べているか。
- どの臓器・部位に影響し、どの所見に表れるか。
- どの経路で広がり、必要な予防策は何か。
- 普段と何が変わり、誰にどの情報を伝える必要があるか。
理解を深める入口として、まず[標準予防策と感染経路別予防策](https://amr.jihs.go.jp/medics/2-5-2-4.html)、次に[入院患者の感染源検索・検体採取・培養結果の解釈](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630904.pdf)、さらに[敗血症の定義と早期評価](https://www.jsicm.org/pdf/cq/J-SSCG2024/J-SSCG2024_Main.pdf)を読むと、一覧の知識を臨床の判断につなげやすくなります。
学習メモ・復習の予定気づきを自分の言葉で残す+
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この記事の編集方針
主要な定義・数値・推奨は、公開時点で確認できるガイドライン、公的資料、学会資料、査読論文を優先して確認しています。未確認の編集メモは公開せず、根拠の範囲や限界を区別して、読者が原資料を確認できるよう参考資料を掲載します。
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- 感染症とはAMR臨床リファレンスセンター本文の感染症の基本、病原体の分類、感染しても発症しない場合があることを確認。見出し1。原資料を開く
- 標準予防策と感染経路別予防策AMR臨床リファレンスセンター・2017全患者への標準予防策、感染・保菌患者への経路別予防策の追加を確認。一般原則に限定して使用。見出し10・14。原資料を開く
- 抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 医科・外来編厚生労働省・2026抗微生物薬の区分、感冒への抗菌薬非推奨、皮膚軟部組織感染症の該当部分を確認。皮膚の項は本文pp.88–90。見出し1・5・11。原資料を開く
残り28件の参考資料を見る原資料・発行元・発行年を確認できます+
- 抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 医科・入院編厚生労働省・2026本文pp.18–27の感染源検索、検体採取、状態評価の表1、培養結果の解釈、治療再評価を確認。全年齢共通の数値基準には用いない。見出し1・5・8・9・11・12・14。原資料を開く
- 抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編厚生労働省・2026黄色ブドウ球菌、腸内細菌目細菌、Clostridioides difficileの該当部分を確認。CDIは本文pp.36–38のリスク、症状、検査と保菌の区別を使用。見出し4・11。原資料を開く
- インフルエンザ国立健康危機管理研究機構・20252025年9月25日更新。病原体、感染経路、臨床像、病原体診断を確認。季節性インフルエンザの整理に使用。見出し2。原資料を開く
- 新型コロナウイルス感染症国立健康危機管理研究機構・20252025年4月28日更新。感染経路、臨床像、核酸・抗原による診断、エアロゾルが発生する処置時の感染対策を確認。見出し2・10。原資料を開く