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読む前に押さえたいこと
「HDS-Rが18点なら認知症」「MRIで海馬が萎縮していればアルツハイマー病」——こうした読み方は分かりやすい一方、誤診や治療可能な原因の見逃しにつながります。認知症診療では、点数だけでなく、発症の速さ、普段からの変化、日常生活への影響、検査時の体調を確認し、一般血液検査、CT・MRI、必要に応じた機能画像やバイオマーカーを重ねて判断します。本記事では、各検査が何を示し、何を示さないのかを、看護での観察・報告まで順に整理します。
認知症の検査は「認知機能・生活・原因」の3層で読む
この章の要点結論からいうと、1つの検査だけで認知症とは診断できません。認知症の評価では、①認知機能が以前より低下したか、②その低下が生活の自立を妨げているか、③せん妄や治療可能な疾患を含め、何が原因か、の順に情報を重ねます。
HDS-RやMMSEは①を短時間で広く拾うスクリーニング検査です。②は本人・家族への問診やADL・IADLの評価、③は診察、薬剤確認、一般血液検査、CT・MRIなどで検討します。必要な場合に、SPECT、PET、髄液・血液バイオマーカーを追加します。
この順番が重要なのは、同じ低得点でも原因が異なるからです。進行性の神経変性疾患だけでなく、せん妄、うつ状態、薬剤、感染、代謝異常、感覚障害などでも得点は下がり得ます。反対に、簡易検査が高得点でも、遂行機能低下によって服薬や金銭管理ができなくなっている人がいます。
認知機能
- 主に確認すること
- HDS-R、MMSE、必要時の詳細な神経心理検査
- 結果だけでは決められないこと
- 認知症の確定診断、原因疾患
生活機能
- 主に確認すること
- 服薬、金銭、買い物、調理、移動、予定管理、基本的ADL
- 結果だけでは決められないこと
- 低下が認知機能によるものか、身体・環境要因によるものか
原因・病型
- 主に確認すること
- 病歴、診察、薬剤、一般血液検査、CT・MRI
- 結果だけでは決められないこと
- 単一の所見だけによる病型確定
背景病理
- 主に確認すること
- アミロイドPET、髄液・血液バイオマーカーなど
- 結果だけでは決められないこと
- 病理所見が現在の症状をすべて説明するか、生活上の重症度
| 評価の層 | 主に確認すること | 結果だけでは決められないこと |
|---|---|---|
| 認知機能 | HDS-R、MMSE、必要時の詳細な神経心理検査 | 認知症の確定診断、原因疾患 |
| 生活機能 | 服薬、金銭、買い物、調理、移動、予定管理、基本的ADL | 低下が認知機能によるものか、身体・環境要因によるものか |
| 原因・病型 | 病歴、診察、薬剤、一般血液検査、CT・MRI | 単一の所見だけによる病型確定 |
| 背景病理 | アミロイドPET、髄液・血液バイオマーカーなど | 病理所見が現在の症状をすべて説明するか、生活上の重症度 |
HDS-R20点以下、MMSE23点以下は「疑い」の目安である
この章の要点HDS-Rは20点以下、MMSEは23点以下が、一般的な認知症疑いのカットオフです。どちらも30点満点ですが、これは診断基準でも、直ちに治療を始める基準でもありません。
HDS-Rは、見当識、即時・遅延再生、計算、数字の逆唱、物品記憶、語の流暢性などを言語反応で評価します。書字や図形模写を含まないため、上肢運動や書字の困難がMMSEより影響しにくい一方、聴覚、言語理解、発語の影響を受けます。
MMSEは、見当識、記憶、注意・計算、言語に加え、読字、書字、口頭指示への反応、図形模写を含みます。そのため、視覚・運動・読み書きの状態を含めて広く見られますが、失語、視覚障害、麻痺、教育歴などが得点へ影響し得ます。
両検査に上下関係はありません。検査目的、身体機能、感覚機能、言語、病前能力に合わせて選び、必要なら別の検査を追加します。
満点
- HDS-R
- 30点
- MMSE
- 30点
一般的な認知症疑いの目安
- HDS-R
- 20点以下
- MMSE
- 23点以下
主な特徴
- HDS-R
- 記憶項目が比較的多く、すべて言語反応で評価
- MMSE
- 読字・書字・図形模写などを含む
影響しやすい条件
- HDS-R
- 聴覚、言語理解、発語、注意、体調
- MMSE
- 左記に加え、視覚、上肢運動、読み書き、教育歴
軽い障害への限界
- HDS-R
- 高得点でもMCIや遂行機能障害を除外できない
- MMSE
- 軽症例、病前能力が高い人、視空間障害主体では拾いにくいことがある
単独診断
- HDS-R
- できない
- MMSE
- できない
| HDS-R | MMSE | |
|---|---|---|
| 満点 | 30点 | 30点 |
| 一般的な認知症疑いの目安 | 20点以下 | 23点以下 |
| 主な特徴 | 記憶項目が比較的多く、すべて言語反応で評価 | 読字・書字・図形模写などを含む |
| 影響しやすい条件 | 聴覚、言語理解、発語、注意、体調 | 左記に加え、視覚、上肢運動、読み書き、教育歴 |
| 軽い障害への限界 | 高得点でもMCIや遂行機能障害を除外できない | 軽症例、病前能力が高い人、視空間障害主体では拾いにくいことがある |
| 単独診断 | できない | できない |
総得点だけでなく「どこで、どの条件で難しかったか」を見る
この章の要点結果は総得点だけでなく、項目別の失点と検査条件をセットで読みます。18点という数字だけでは、記憶、注意、見当識、言語のどこに困難があったのか分かりません。
まず、指示が聞こえていたか、意味を理解できたか、眼鏡や補聴器を使えたかを確認します。痛み、発熱、低酸素、睡眠不足、空腹、疲労、不安、抑うつ、慣れない環境、鎮静作用のある薬剤なども記録します。検査中に注意が大きく変動した場合は、慢性の認知症よりも、せん妄や急性疾患を優先して考える必要があります。
次に、即時再生はできるが遅延再生で難しくなる、計算や逆唱で注意が続かない、語の流暢性が乏しい、図形模写で空間関係を保てない、といったパターンを見ます。ただし、1項目の失点からアルツハイマー病などの病型を決めることはできません。詳細な神経心理検査、画像、生活上の所見と組み合わせて解釈します。
経時変化を見る場合も、点数差をそのまま病状の進行としません。使用した検査、検査者、時間帯、急性疾患、感覚補助具、薬剤、睡眠や痛みなどの条件をそろえて比較します。認知機能検査には、すべての人に共通する「何点下がれば直ちに報告」という基準はありません。
HDS-R
- 主な目的
- 認知機能のスクリーニング
- 特徴
- 記憶・見当識など、動作性課題なし
- 単独診断への使用
- 不可
MMSE
- 主な目的
- 認知機能のスクリーニング
- 特徴
- 書字、読字、図形模写を含む
- 単独診断への使用
- 不可
MoCA
- 主な目的
- MCIを含む軽い認知機能低下のスクリーニング
- 特徴
- 遂行機能、視空間認知などを含む
- 単独診断への使用
- 不可
CDR
- 主な目的
- 全般的な重症度
- 特徴
- 本人・情報提供者への面接を含む
- 単独診断への使用
- 診断情報の一部
FAST
- 主な目的
- 機能低下の段階
- 特徴
- 主にアルツハイマー型認知症の経過評価
- 単独診断への使用
- 不可
ADL・IADL尺度
- 主な目的
- 生活機能
- 特徴
- 「できる」だけでなく実生活で「しているか」を評価
- 単独診断への使用
- 診断情報の一部
| 尺度 | 主な目的 | 特徴 | 単独診断への使用 |
|---|---|---|---|
| HDS-R | 認知機能のスクリーニング | 記憶・見当識など、動作性課題なし | 不可 |
| MMSE | 認知機能のスクリーニング | 書字、読字、図形模写を含む | 不可 |
| MoCA | MCIを含む軽い認知機能低下のスクリーニング | 遂行機能、視空間認知などを含む | 不可 |
| CDR | 全般的な重症度 | 本人・情報提供者への面接を含む | 診断情報の一部 |
| FAST | 機能低下の段階 | 主にアルツハイマー型認知症の経過評価 | 不可 |
| ADL・IADL尺度 | 生活機能 | 「できる」だけでなく実生活で「しているか」を評価 | 診断情報の一部 |
認知症とMCIを分ける鍵は日常生活の自立である
この章の要点認知症の判断には、点数よりも以前からの低下と生活への影響が欠かせません。客観的な認知機能低下があっても生活がおおむね自立していれば、軽度認知障害〈MCI〉が検討されます。認知機能低下によって自立が妨げられている場合は、認知症の可能性が高まります。
特に確認したいのは、服薬、金銭、買い物、調理、交通機関の利用、受診や予定の管理、電話・家電の使用などの手段的ADLです。「できると言うか」だけでなく、実生活で安全に、抜けなく行えているかを聞きます。
できなくなった理由も分けます。例えば買い物へ行かなくなった原因が、記憶や計画性の低下なのか、膝痛や視力低下なのか、交通手段がなくなったためなのかで意味が変わります。
本人の説明と家族・支援者の観察が一致しないこともあります。本人の訴えを否定せず、具体的な出来事、始まった時期、頻度、援助が必要になった場面を確認します。高得点でも服薬や金銭管理に新たな援助が必要なら、「検査は正常だった」で終えず、医師や多職種へ共有します。
満点
- HDS-R
- 30点
- MMSE
- 30点
一般的な目安
- HDS-R
- 20点以下で認知症疑い
- MMSE
- 23点以下で認知症疑い
主な項目
- HDS-R
- 見当識、記銘・再生、計算、逆唱、物品記銘、語想起
- MMSE
- 見当識、記銘・再生、注意・計算、言語、読字、書字、図形模写
動作性課題
- HDS-R
- 書字・図形模写なし
- MMSE
- あり
視覚への配慮
- HDS-R
- 物品記銘などで必要
- MMSE
- 読字・図形模写などで必要
結果の意味
- HDS-R
- 詳細評価が必要か判断する目安
- MMSE
- 詳細評価が必要か判断する目安
病型診断
- HDS-R
- 単独ではできない
- MMSE
- 単独ではできない
| 比較項目 | HDS-R | MMSE |
|---|---|---|
| 満点 | 30点 | 30点 |
| 一般的な目安 | 20点以下で認知症疑い | 23点以下で認知症疑い |
| 主な項目 | 見当識、記銘・再生、計算、逆唱、物品記銘、語想起 | 見当識、記銘・再生、注意・計算、言語、読字、書字、図形模写 |
| 動作性課題 | 書字・図形模写なし | あり |
| 視覚への配慮 | 物品記銘などで必要 | 読字・図形模写などで必要 |
| 結果の意味 | 詳細評価が必要か判断する目安 | 詳細評価が必要か判断する目安 |
| 病型診断 | 単独ではできない | 単独ではできない |
一般血液検査は認知症を確定するのではなく、治療可能な原因を探す
この章の要点一般血液検査の目的は、変性性認知症を直接証明することではなく、認知機能を悪化させる身体疾患を見つけることです。認知症診療の血液検査と、アルツハイマー病の血液バイオマーカーは区別して理解します。
一般的な評価では、血算、肝・腎機能などの血液生化学、電解質、血糖、甲状腺ホルモン、ビタミンB12、葉酸などが検討されます。貧血、電解質異常、低・高血糖、甲状腺機能低下、栄養障害、臓器機能低下は、認知機能や注意、活動性を悪化させ得ます。梅毒やHIVの検査は、病歴やリスクから疑う場合に行われます。
数値は各検査室の基準範囲、採血条件、薬剤、併存疾患を含めて読みます。「この値なら認知症」という共通の診断値はありません。軽度の異常が見つかっても、それだけで認知機能低下の全体を説明できるとは限りません。
数時間から数日で始まった混乱、日内変動、傾眠、注意の著しい低下がある場合は、慢性認知症の検査より先に、せん妄とその原因を評価します。感染、脱水、、異常、・尿閉、疼痛、薬剤変更などを確認し、急性疾患として連携します。
CT・MRIは「治療可能な原因の除外」と病変パターンの把握に使う
この章の要点CT・MRIで最初に確認したいのは、見逃すと治療機会を失う病変です。慢性硬膜下血腫、脳腫瘍、正常圧水頭症、脳血管障害などを確認し、その後に萎縮や信号変化の分布を病型鑑別へ役立てます。
MRIは、CTより小さな血管病変、白質病変、脳炎などの信号変化、萎縮パターンを詳しく評価できます。拡散強調画像は急性脳梗塞やクロイツフェルト・ヤコブ病でみられる病変、T2*強調画像やSWIは微小出血の検出に役立ちます。CTには短時間で撮影しやすい利点があり、まず頭蓋内の大きな構造変化を確認する場面などで用いられます。
アルツハイマー病では海馬を含む内側側頭部の萎縮が診断を支持しますが、初期には目立たない場合があり、加齢や他疾患でも萎縮します。海馬萎縮だけで確定診断はできません。
VSRADなどの解析で示されるZスコアは、内側側頭部などの萎縮程度を標準集団と比較した指標です。数値だけでアルツハイマー病の有無や重症度を決めるものではありません。
看護では、撮影前に体内機器・金属、閉所への不安、静止保持の可否、造影予定、腎機能やアレルギー歴など、施設の確認項目を漏れなく共有します。体動が多かった検査は画質や読影に影響し得るため、その状況も記録します。
CT
- 分かること
- 血腫、腫瘍、水頭症、大きな梗塞・出血、全体的な萎縮
- 単独では分からないこと
- 微細な血管病変や背景病理の確定
MRI T1・T2・FLAIR
- 分かること
- 萎縮の分布、白質病変、血管・炎症性病変など
- 単独では分からないこと
- 萎縮の原因が必ずアルツハイマー病か
拡散強調画像
- 分かること
- 急性梗塞、CJDを示唆する高信号など
- 単独では分からないこと
- 臨床経過を無視した病型確定
T2*・SWI
- 分かること
- 微小出血、脳表ヘモジデリン沈着など
- 単独では分からないこと
- 画像所見だけによる症状の原因確定
VSRAD等
- 分かること
- 特定領域の萎縮程度を数値化
- 単独では分からないこと
- 診断、生活機能、重症度の単独判定
| 検査・所見 | 分かること | 単独では分からないこと |
|---|---|---|
| CT | 血腫、腫瘍、水頭症、大きな梗塞・出血、全体的な萎縮 | 微細な血管病変や背景病理の確定 |
| MRI T1・T2・FLAIR | 萎縮の分布、白質病変、血管・炎症性病変など | 萎縮の原因が必ずアルツハイマー病か |
| 拡散強調画像 | 急性梗塞、CJDを示唆する高信号など | 臨床経過を無視した病型確定 |
| T2*・SWI | 微小出血、脳表ヘモジデリン沈着など | 画像所見だけによる症状の原因確定 |
| VSRAD等 | 特定領域の萎縮程度を数値化 | 診断、生活機能、重症度の単独判定 |
SPECTやPETは、脳の働きや特定の病理を追加で評価する
この章の要点SPECTやPETは、CT・MRIだけでは病型が明確にならず、結果が診療方針を変え得る場合に検討します。形を見る検査と働き・病理を見る検査は、役割が異なります。
脳血流SPECTでは、血流低下の分布を見ます。アルツハイマー病では後部帯状回、楔前部、頭頂葉連合野などの低下が診断を支持しますが、典型的な分布がないからといって完全に除外はできません。FDG-PETは脳の糖代謝を評価し、変性疾患に特徴的な低下パターンを検討します。
ドパミントランスポーターシンチグラフィやMIBG心筋シンチグラフィは、臨床症状と合わせてレビー小体型認知症の鑑別を支えます。単独で確定する検査ではありません。
アミロイドPETは、脳内のアミロイド斑が一定密度以上あるかを評価します。陰性なら、認知機能低下の主因がアルツハイマー病である可能性は低くなります。陽性はアルツハイマー病の病理を支持しますが、他の認知症や認知機能が正常な高齢者でも陽性になり得ます。脳血管アミロイドへの集積も、PET画像だけでは老人斑と区別できません。
したがって、アミロイドPET陽性は「現在の物忘れがすべてアルツハイマー病のため」「重症である」という意味ではありません。病歴、認知機能、生活機能、MRIなどと統合します。無症候者の健康診断として行う検査ではありません。
脳血流SPECT
- 主に評価するもの
- 脳血流の分布
- 主な役割
- 変性性認知症の病型鑑別を補助
FDG-PET
- 主に評価するもの
- 脳糖代謝
- 主な役割
- 機能低下パターンから鑑別を補助
ドパミントランスポーターシンチグラフィ
- 主に評価するもの
- 線条体のドパミン神経終末機能
- 主な役割
- レビー小体型認知症などの鑑別を補助
MIBG心筋シンチグラフィ
- 主に評価するもの
- 心臓交感神経機能
- 主な役割
- レビー小体型認知症の診断を補助
アミロイドPET
- 主に評価するもの
- アミロイド斑の密度
- 主な役割
- アルツハイマー病の背景病理を支持・除外
タウPET
- 主に評価するもの
- タウ蓄積の分布
- 主な役割
- 承認目的や利用条件が限定されるため、適応・保険・施設要件を個別確認
| 検査 | 主に評価するもの | 主な役割 |
|---|---|---|
| 脳血流SPECT | 脳血流の分布 | 変性性認知症の病型鑑別を補助 |
| FDG-PET | 脳糖代謝 | 機能低下パターンから鑑別を補助 |
| ドパミントランスポーターシンチグラフィ | 線条体のドパミン神経終末機能 | レビー小体型認知症などの鑑別を補助 |
| MIBG心筋シンチグラフィ | 心臓交感神経機能 | レビー小体型認知症の診断を補助 |
| アミロイドPET | アミロイド斑の密度 | アルツハイマー病の背景病理を支持・除外 |
| タウPET | タウ蓄積の分布 | 承認目的や利用条件が限定されるため、適応・保険・施設要件を個別確認 |
髄液バイオマーカーはアルツハイマー病の背景病理を調べる
この章の要点髄液バイオマーカーは、症状の原因としてアルツハイマー病が関与するかを検討する検査です。一般的には、アルツハイマー病で髄液Aβ42やAβ42/40比が低下し、リン酸化タウpT181や総タウが上昇するパターンがみられます。
Aβ42/40比は脳内アミロイド蓄積、リン酸化タウはアルツハイマー病に関連するタウ病理、総タウは神経細胞障害を主に反映します。総タウは脳炎やクロイツフェルト・ヤコブ病などでも上昇するため、アルツハイマー病に特異的ではありません。
髄液とアミロイドPETは高い相関を示しますが、結果が食い違うことがあります。境界付近の値も含め、測定法、検体の取り扱い、検査前確率、臨床所見から解釈します。陽性・陰性の一語だけで診断を確定しません。
抗Aβ抗体薬の適応を検討する早期アルツハイマー病では、髄液検査またはアミロイドPETによるアミロイド病理の確認が必要になります。ただし、バイオマーカーは認知症の重症度を決める検査でも、個々の治療効果を単独で判定する検査でもありません。
腰椎穿刺前には、目的と合併症の説明・同意、抗凝固薬等の内服、穿刺部位の感染、頭蓋内圧亢進や脳ヘルニアを疑う所見を確認します。検査後は頭痛、神経症状、出血や感染を疑う変化を観察し、異常時は速やかに担当医へ報告します。
Aβ42、Aβ42/40比
- アルツハイマー病でみられる代表的変化
- 低下
- 主に反映するもの
- 脳内アミロイド蓄積
- 限界
- 測定法・検体条件の影響があり、臨床症状とは別の軸
pT181
- アルツハイマー病でみられる代表的変化
- 上昇
- 主に反映するもの
- アルツハイマー病に関連するタウ病理
- 限界
- 単独で生活上の重症度は分からない
pT181/Aβ42比
- アルツハイマー病でみられる代表的変化
- 上昇
- 主に反映するもの
- アミロイド・タウ所見の組み合わせ
- 限界
- 測定系ごとの基準で解釈する
総タウ
- アルツハイマー病でみられる代表的変化
- 上昇
- 主に反映するもの
- 神経細胞障害・神経変性
- 限界
- 脳炎、CJDなどでも上昇し得る
| 髄液マーカー | アルツハイマー病でみられる代表的変化 | 主に反映するもの | 限界 |
|---|---|---|---|
| Aβ42、Aβ42/40比 | 低下 | 脳内アミロイド蓄積 | 測定法・検体条件の影響があり、臨床症状とは別の軸 |
| pT181 | 上昇 | アルツハイマー病に関連するタウ病理 | 単独で生活上の重症度は分からない |
| pT181/Aβ42比 | 上昇 | アミロイド・タウ所見の組み合わせ | 測定系ごとの基準で解釈する |
| 総タウ | 上昇 | 神経細胞障害・神経変性 | 脳炎、CJDなどでも上昇し得る |
血液バイオマーカーは有望だが、対象と確認手順を守って使う
この章の要点血液バイオマーカーは、採血でアルツハイマー病の背景病理を推定できる有望な検査です。ただし、現段階では一般健診の認知症判定として誰にでも行うものではありません。
国内の2025年適正使用指針では、血漿pT217およびpT217/Aβ42が、臨床活用可能な血液バイオマーカーとして位置づけられています。主な対象は、客観的な認知機能低下があり、アルツハイマー病の関与を明らかにすることが診療上有益な人です。専門的評価のもと、髄液検査やアミロイドPETの前に絞り込むプレスクリーニングとして使う考え方が示されています。
2026年に公表された日本の7メモリークリニック・332人の前向き研究では、血漿p-tau217とp-tau217/Aβ42がアミロイド状態を高い精度で識別しました。ただし、非アルツハイマー型認知症群では髄液・PETとの不一致が比較的多く、研究結果をそのまま全患者の単独診断へ置き換えることはできません。
陽性の場合は、髄液またはアミロイドPETで脳内アミロイドを確認することが推奨されています。陰性でも、経過や臨床所見からアルツハイマー病が強く疑われるなら、偽陰性を考えて追加検査を検討します。測定法によっては陰性・中間域・陽性の2段階カットオフを使い、中間域を無理に二分しません。
陽性的中率と陰性的中率は、検査前確率によって変わります。アミロイド蓄積が少ない集団では陽性のうち偽陽性が増えやすく、蓄積が多い集団では陰性のうち偽陰性が増えやすくなります。加齢、腎機能低下、心血管・脳血管疾患などの影響も考慮します。
血漿Aβ42/40比は脳内アミロイドと関連しますが、陽性群と陰性群の値の差が小さく、pT217系より判別の頑強性に課題があります。pT181、NfL、GFAPなども研究されていますが、すべてがアルツハイマー病に特異的な日常診療検査として確立しているわけではありません。
国内での診断薬承認、保険適用、利用目的は測定系ごとに異なり、変化も速い領域です。「血液で認知症が確定する」と説明せず、採用している測定法とその時点の添付文書・制度を確認します。
pT217
- 主に期待される役割
- アミロイドを伴うアルツハイマー病病理の推定
- 読み方の注意
- 症候者を専門的に評価して使用。陽性・陰性とも誤判定の可能性がある
pT217/Aβ42
- 主に期待される役割
- アミロイド関連病理の識別精度向上
- 読み方の注意
- 測定系固有のカットオフを使用する
Aβ42/40比
- 主に期待される役割
- 脳内アミロイド蓄積の推定
- 読み方の注意
- 値の変化幅が小さく、測定精度や前処理の影響に注意
pT181
- 主に期待される役割
- アルツハイマー病関連病理との関連を研究
- 読み方の注意
- 血液ではpT217ほどの識別能を示さない報告がある
NfL
- 主に期待される役割
- 神経軸索障害
- 読み方の注意
- 多様な神経疾患で変化し、アルツハイマー病に特異的ではない
GFAP
- 主に期待される役割
- アストロサイト反応など
- 読み方の注意
- 研究・補助的利用の段階。単独診断には使わない
| 血液マーカー | 主に期待される役割 | 読み方の注意 |
|---|---|---|
| pT217 | アミロイドを伴うアルツハイマー病病理の推定 | 症候者を専門的に評価して使用。陽性・陰性とも誤判定の可能性がある |
| pT217/Aβ42 | アミロイド関連病理の識別精度向上 | 測定系固有のカットオフを使用する |
| Aβ42/40比 | 脳内アミロイド蓄積の推定 | 値の変化幅が小さく、測定精度や前処理の影響に注意 |
| pT181 | アルツハイマー病関連病理との関連を研究 | 血液ではpT217ほどの識別能を示さない報告がある |
| NfL | 神経軸索障害 | 多様な神経疾患で変化し、アルツハイマー病に特異的ではない |
| GFAP | アストロサイト反応など | 研究・補助的利用の段階。単独診断には使わない |
看護では検査前・中・後の条件と「普段との差」をつなげて伝える
この章の要点看護師が担うのは、点数を診断名へ変換することではなく、結果の意味を変える条件を捉えることです。検査前、検査中、検査後の情報を一続きにして記録・共有します。
検査前には、本人が検査の目的をどう理解しているかを確認し、「合否を決める試験ではない」と説明します。普段の認知機能と生活、症状の始まり方、急性疾患、睡眠、痛み、排泄、摂取、薬剤変更、アルコール、眼鏡・補聴器、使用言語、教育歴を確認します。
検査中は、指示が聞こえたか、理解できたか、注意が持続したか、時間帯による変動、疲労、不安、諦め、取り繕い、ヒントへの反応、運動・視覚上の制限を観察します。正答を導く援助はせず、標準化された手順を守ります。中断や環境騒音があれば記録します。
検査後は、総得点だけでなく項目別得点、実施条件、普段との違い、本人と家族の認識、生活上の具体的な支障を共有します。結果を「認知症あり・なし」と看護師だけで断定せず、医師、心理職、作業療法士、言語聴覚士、薬剤師、地域連携職などにつなげます。
急な混乱、意識レベル低下、新たな麻痺・構音障害・視野異常、急激な歩行変化などがあれば、定例の認知症評価を待ちません。担当医・当直医へ直ちに連絡し、施設の救急対応手順に従います。発症時刻または最終健常確認時刻、バイタルサイン、神経所見、血糖を測定した場合はその値、薬剤変更、摂取・排泄、感染を示唆する症状、普段の状態を伝えます。
検査前
- 何を見るか
- 発症時期、急性疾患、睡眠、痛み、薬剤、感覚補助具
- なぜ見るか
- 一時的低下やせん妄、検査条件の影響を分ける
- 共有する内容
- 普段の状態、開始時期、薬剤変更、身体症状
検査中
- 何を見るか
- 聞こえ、理解、注意の変動、疲労、不安、体動
- なぜ見るか
- 失点が認知機能だけによるか判断する
- 共有する内容
- 項目別の様子、中断、環境、援助の有無
検査後
- 何を見るか
- ADL・IADL、安全上の問題、本人と家族の認識
- なぜ見るか
- 得点と実生活のずれを見つける
- 共有する内容
- 具体的な失敗、援助の必要性、経時変化
急性変化
- 何を見るか
- 意識、注意、局所神経症状、バイタル、感染・脱水徴候
- なぜ見るか
- せん妄、脳卒中、代謝異常などの早期評価
- 共有する内容
- 発症時刻、普段との差、観察値、関連薬剤
髄液検査後
- 何を見るか
- 頭痛、神経症状、出血・感染徴候
- なぜ見るか
- 手技後合併症を早期に捉える
- 共有する内容
- 症状の開始、姿勢との関係、経過、穿刺部位
| 場面 | 何を見るか | なぜ見るか | 共有する内容 |
|---|---|---|---|
| 検査前 | 発症時期、急性疾患、睡眠、痛み、薬剤、感覚補助具 | 一時的低下やせん妄、検査条件の影響を分ける | 普段の状態、開始時期、薬剤変更、身体症状 |
| 検査中 | 聞こえ、理解、注意の変動、疲労、不安、体動 | 失点が認知機能だけによるか判断する | 項目別の様子、中断、環境、援助の有無 |
| 検査後 | ADL・IADL、安全上の問題、本人と家族の認識 | 得点と実生活のずれを見つける | 具体的な失敗、援助の必要性、経時変化 |
| 急性変化 | 意識、注意、局所神経症状、バイタル、感染・脱水徴候 | せん妄、脳卒中、代謝異常などの早期評価 | 発症時刻、普段との差、観察値、関連薬剤 |
| 髄液検査後 | 頭痛、神経症状、出血・感染徴候 | 手技後合併症を早期に捉える | 症状の開始、姿勢との関係、経過、穿刺部位 |
結果が食い違うときこそ、検査目的へ戻って統合する
この章の要点検査結果が一致しない場合は、どれか1つを「正解」と決めず、各検査が測っている対象へ戻ります。認知機能、生活機能、脳の形、脳の働き、背景病理は同じものではありません。
架空の学習例です。肺炎で入院した78歳の人が、補聴器を装着せず、発熱と睡眠不足がある状態でHDS-R 18点でした。会話中の注意が変動し、前日までは自宅で服薬を管理していました。この場面では、18点を慢性認知症の証明とせず、感染、低酸素、脱水、薬剤などによるせん妄を優先して評価します。全身状態と感覚条件が整った後に、普段の生活情報を集めて再評価します。
別の架空例として、MMSE 26点でも、半年かけて服薬の重複や請求書の未払いが増え、家族が援助を始めた人を考えます。高得点だから問題なしとはせず、遂行機能を含む詳細な検査、薬剤・身体疾患、画像を検討します。MRIに軽い海馬萎縮があっても、それだけでアルツハイマー病とは確定しません。
血液バイオマーカーが陽性でも、パーキンソニズム、幻視、認知機能の変動などが目立つ場合には、レビー小体型認知症にアルツハイマー病理が併存する可能性などを含めて評価します。必要時に髄液・PETで確認し、臨床症候を中心に病型と治療方針を検討します。
一般血液検査
- 主な目的
- 内科疾患・治療可能な要因の検索
- 陽性後の扱い
- 原因疾患を精査・治療
- 無症候者への使用
- 症状・健診目的に応じる
血漿p-tau217等
- 主な目的
- AD病理の専門的プレスクリーニング
- 陽性後の扱い
- 髄液またはPETで確認を検討
- 無症候者への使用
- ガイドライン上不適切
髄液Aβ・タウ
- 主な目的
- AD病理の補助診断
- 陽性後の扱い
- 臨床所見と統合
- 無症候者への使用
- 一般健診には用いない
APOE遺伝学的検査
- 主な目的
- 抗Aβ抗体薬のARIAリスク評価
- 陽性後の扱い
- 共同意思決定、遺伝的配慮
- 無症候者への使用
- 診断・発症予測目的は不適切
民間・DTCリスク検査
- 主な目的
- 製品ごとに異なる
- 陽性後の扱い
- 医療用検査と同等とは限らない
- 無症候者への使用
- 安易な結果解釈を避ける
| 検査の種類 | 主な目的 | 陽性後の扱い | 無症候者への使用 |
|---|---|---|---|
| 一般血液検査 | 内科疾患・治療可能な要因の検索 | 原因疾患を精査・治療 | 症状・健診目的に応じる |
| 血漿p-tau217等 | AD病理の専門的プレスクリーニング | 髄液またはPETで確認を検討 | ガイドライン上不適切 |
| 髄液Aβ・タウ | AD病理の補助診断 | 臨床所見と統合 | 一般健診には用いない |
| APOE遺伝学的検査 | 抗Aβ抗体薬のARIAリスク評価 | 共同意思決定、遺伝的配慮 | 診断・発症予測目的は不適切 |
| 民間・DTCリスク検査 | 製品ごとに異なる | 医療用検査と同等とは限らない | 安易な結果解釈を避ける |
「点数・萎縮・陽性」の一語で結論を出さない
この章の要点認知症検査を安全に読む原則は、所見を診断名へ直結させないことです。よくある誤解は次のように整理できます。
- 「HDS-R 20点以下なら認知症」ではありません。追加評価が必要という目安です。
- 「MMSEが高得点なら認知症ではない」とも限りません。軽症、遂行機能障害、病前能力が高い人では見逃し得ます。
- 「CT・MRIが正常なら認知症ではない」とはいえません。早期には明らかな萎縮がないことがあります。
- 「海馬萎縮があればアルツハイマー病」とは限りません。年齢、他疾患、臨床経過を含めます。
- 「アミロイドPET陽性なら症状の原因が確定」とは限りません。無症候者や他の認知症でも陽性になり得ます。
- 「血液バイオマーカーだけで認知症の有無・重症度・治療効果が分かる」わけではありません。
- 「点数が下がったら病気が進行した」と即断できません。体調、せん妄、感覚、検査条件を再確認します。
読む順番は、①発症と経過、②検査条件、③認知機能の領域、④生活への影響、⑤治療可能な原因、⑥画像・バイオマーカーが示す病理、⑦結果同士の整合性です。看護師の観察は、検査値の背景を明らかにし、見逃しを防ぎ、患者に必要な再評価へつなぐ役割を持ちます。
経過
- 不十分な報告
- 最近ぼけている
- 判断につながる報告
- 3日前の入院後から夕方に混乱が増加
検査
- 不十分な報告
- HDS-R 18点
- 判断につながる報告
- HDS-R 18点、発熱時、補聴器未装着
生活機能
- 不十分な報告
- 物忘れあり
- 判断につながる報告
- 1か月前から服薬を重複し家族が管理
変動
- 不十分な報告
- ときどき不穏
- 判断につながる報告
- 午前は会話可能、21時以降に見当識低下
反応過程
- 不十分な報告
- 答えられない
- 判断につながる報告
- 聞き返しが多く、ヒント後は想起可能
身体要因
- 不十分な報告
- 体調不良
- 判断につながる報告
- SpO₂低下、疼痛、便秘、睡眠不足あり
安全面
- 不十分な報告
- 危険行動あり
- 判断につながる報告
- 点滴をトイレの管と誤認し自己抜去を試みた
| 報告する項目 | 不十分な報告 | 判断につながる報告 |
|---|---|---|
| 経過 | 最近ぼけている | 3日前の入院後から夕方に混乱が増加 |
| 検査 | HDS-R 18点 | HDS-R 18点、発熱時、補聴器未装着 |
| 生活機能 | 物忘れあり | 1か月前から服薬を重複し家族が管理 |
| 変動 | ときどき不穏 | 午前は会話可能、21時以降に見当識低下 |
| 反応過程 | 答えられない | 聞き返しが多く、ヒント後は想起可能 |
| 身体要因 | 体調不良 | SpO₂低下、疼痛、便秘、睡眠不足あり |
| 安全面 | 危険行動あり | 点滴をトイレの管と誤認し自己抜去を試みた |
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この記事の編集方針
主要な定義・数値・推奨は、公開時点で確認できるガイドライン、公的資料、学会資料、査読論文を優先して確認しています。未確認の編集メモは公開せず、根拠の範囲や限界を区別して、読者が原資料を確認できるよう参考資料を掲載します。
詳しい編集方針を見る →参考にした資料
- 認知症疾患診療ガイドライン2017 第2章 症候、評価尺度、検査、診断日本神経学会・2017原文PDFのCQ2-3、CQ2-7、CQ2-8、CQ2-9、CQ2-10を確認。HDS-R・MMSEのカットオフと限界、包括的診断、一般血液検査、CT・MRI・機能画像、身体・神経所見を見出し1〜8、10で使用。原資料を開く
- 認知機能の評価法と認知症の診断一般社団法人日本老年医学会ウェブ原文の「3) 認知症の診断」「4) 認知症の重症度の判定」を確認。生活機能によるMCI・認知症の区別、スクリーニング得点単独で診断できない点を見出し1〜4で使用。原資料を開く
- 認知症の検査国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 認知症臨床研究・治験ネットワークウェブ原文の「神経心理検査」「画像検査」を確認。HDS-R・MMSEの構成、30点満点、一般的カットオフ、体調・心理状態・教育年数の影響を見出し2〜3で使用。原資料を開く
残り3件の参考資料を見る原資料・発行元・発行年を確認できます+
- 認知症に関する脳脊髄液・血液バイオマーカーの適正使用ガイドライン(第3版)厚生労働省(厚生労働科学研究費補助金研究班成果)・2025原文PDFの4、6〜11節を確認。髄液Aβ・リン酸化タウ・総タウ、血漿pT217とpT217/Aβ42、適切・不適切な対象、偽陽性・偽陰性、腰椎穿刺の注意を見出し8〜10で使用。原資料を開く
- アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン 改訂第4版日本核医学会・日本神経学会ほか関連学会・2025原文PDFの3、8〜10節を確認。アミロイドPETの陽性・陰性の意味、適切・不適切な使用、専門医による解釈を見出し7、9、12で使用。原資料を開く
- Prospective study on clinical utility of plasma p-Tau217 and other biomarkers in Japanese memory clinics using the LUMIPULSE platformAlzheimer's Research & Therapy(Springer Nature)・2026PubMed掲載の抄録と図説明を確認(全文未確認)。日本の7メモリークリニック332人を対象とした前向き多施設研究で、血漿p-tau217・p-tau217/Aβ42のアミロイド状態識別能と不一致例への注意を見出し9で補足。